門信徒の皆さま方へのインタビュー(2022年度折込広告)


上関町報土寺ご門徒 塩谷さん

 

お寺とのご縁について教えてください

 生まれたのは貧しい環境でしたが、蓮如上人の時代からご法義を喜ぶ土徳がありました。

 この土徳というのは素晴らしい。言葉には言い表せません。「このたびの生涯、なぜこのご縁にあえたか?」ご縁の尊さを思います。

 くわえて、ご住職や坊守さま方にお育ていただき、今こうして手を合わさせていただく有難さを感じるようになりました。

 

ご家族とのエピソードについて教えてください

 家内はご法義に対しては非常に素直で、私と一緒にいろいろお寺参りしてくれました。

 時には帰りながら、共に聞いた話を語りつつ、「ああ、ご法義は私一人のためじゃったねえ。良かったねぇ」と共に感涙にむせぶ時も。涙が出るので車を道路のへりにとめて30分喜んだこともありました。

 蓮如上人さまは、「わが妻子ほど不便なることなし。それを勧化せぬはあさましきことなり」(『蓮如上人御一代聞書』第65条)(わが妻わが子ほど愛しいものはない。この愛しい妻子を教え導かないのは、まことに情けないことである)とお示しです。

 一緒にご法義を聞いた家内と「これで終の時はお浄土にかえるんじゃ」といただける事、ひとえに良き師に遇いえましたこと、私はこれが最高の境涯じゃと思っています。

 

お子さんやお孫さんに伝えたいことはなんですか?

 法座で聞いたたくさんの有難い言葉があります。重みのある言葉です。なぜなら単なる言葉ではない。お念仏から出た言葉です。

 そうでなかったら響かない。

 そんな言葉はご法義をいただいた者の何よりの宝物です。だれにも破られない本当の宝物です。

 そんな有難い言葉を、次にどういう風に伝えたら良いか・・・90を過ぎて、今の私の課題です。


下関市照蓮寺ご門徒 白石さんご夫婦

 

お寺参りのきっかけを教えてください

 祖父がよくお寺にお参りしている姿を見て育ったことです。

 私自身、若い当時は特に興味があったわけではありませんが、なぜかご法事ではよくお聴聞していたのも覚えています。

 定年前の職場が小郡に近く、当時から山口別院にお参りしていたのも何かの縁かもしれません。

 仕事勤めを終えて実家に帰った後は、お寺との関係の深かった父の後を継いで、よくお参りさせてもらってます。

 私にとってお寺参りは、「気楽に楽しく」ですね。楽しみです。

 

あなたにとってのお念仏の日暮らしとは?

 自然と、お寺にも足が向く生活でしたし、日頃から「家に帰ったらまずお仏壇にお礼あげにいきなさい」と、教えてもらいましたし。

 私達にとっては日常です。

 娘や息子が帰ってきたときにも、同じように伝えてきました。孫を連れて帰ってきたとき、孫たちもお参りしてくれました。

 それが楽しかったみたいで、孫が何度も「お仏壇にお参りしよう!」って言ってくれて嬉しかったですね。

 

お寺参りでのエピソードなどをおしえてください

 お寺参りの友達が出来たことや、地域の知り合いが増えたのも嬉しいですね。

 普段から夫婦でお参りするので、たまにどっちかがいないと「今日はどうしたの?」ってきかれたり。

 お参りは一緒なんですけど、本堂では別々の場所に座るんですよ(笑)


萩市蓮正寺ご門徒 楊井さんご夫婦

 

お寺参りのきっかけを教えてください

【夫】

 母の死後世話人の依頼を受けたことに始まり、定年退職後100回目の門徒推進員中央教修を受講し、仏壮の進展を誓ったことが、濃密なお寺参りの要因です。

【妻】

 お寺参りのきっかけは、嫁いでまもなく母にお寺に連れて行ってもらいました。前坊守さまが「よく来られたね」と温かく迎えてくださいました。それから台所でのお手伝いから始まり今に至っています。

 

お寺参りをしていてよかったなと思うことがありますか

【夫】

 ご法話を頂くと心が安らぎ、何事にも感謝の日暮ができることの喜びです。

【妻】

 お寺様のことになると、夫とほとんど一緒に行動します。志すところ、目指すところが同じなので、出かけるのが楽しみです。

 

お子さんやお孫さんに伝えたいことはなんですか

【妻】

 一般的なお作法は家でして見せるなどして、早くからお寺とご縁を持ちよろこんでお参りしてくれることです。


宇部市蓮光寺ご門徒 杉野さんご夫婦

 

お寺参りのきっかけをおしえてください

 40数年前、杉野家の両親とのお別れからですね。

 当時私達も若かったですから何をどう勤めて、何を守っていけばいいか解らず、蓮光寺さんに相談にいったところからです。

 色んな地域のしきたりや、神様の教えがある中で、勉強会や聴聞をかさねていって、本当に自分たちに大切なものをきいていきました。

 田舎ですから色々な教えがありました。感謝はしていますけど、いまでは「まっすぐ阿弥陀さま」ですよ。

 

お念仏の日暮らしでのエピソードなどおしえていただけますか

 夫婦で長期で家を空け、帰ってきた時お仏壇にお仏飯が供えてあった事。

 息子がちゃんとお供えしてくれてたんですね。ほんっと嬉しかったですね。

 ああしろこうしろと言った記憶はないけど、姿を見てくれてたんだと涙が出そうでした。

 

お聴聞をかさねる中で特別な出会いなどはありますか

 15年前からお参りしてお聴聞したことを台帳に記録していってるんですよ。

 時や場所を選ばず、お念仏出来る喜びを教えていただいた事、「ただ念仏」を教えてくださったことが一番です。

 

 あと、仏教に関心のなかった友人が、色々なご縁で一緒にお参りしてくれるようになりました。

 「お経は読むものじゃない、いただくんじゃね」

 「ご法事は亡くなった方のためにつとめるもんじゃないんじゃね」

 そう気づいてくれた時は嬉しかったですね。

 その友人も昨年亡くなったんですが、赤色の聖典が分厚くなるほど、くりかえしお勤めしていたみたいで、あれを見た時「あぁこれが私のビハーラだ」と思いました。

 そんなことがあったとき「すこーし阿弥陀様さま、蓮光寺さん、別院さんにご恩返しできたかな?」なんて思っちゃいますね(笑)


下関市西蓮寺ご門徒 西さんご家族

 

お寺参りのきっかけをおしえてください

【母】

子どもが日曜学校に入る時、婦人会長さんから「今日は子どもたちは日曜学校の入校式、あなたは若婦人会に入る日だよ」と言われて入会したのがスタートです。

【娘(お嫁さん)】

入籍した日、母に西蓮寺さまにお参りに連れていってもらい御住職さまにご挨拶しました。

 

お寺にご縁をもたれてよかったと思うことはなんですか

【母】

婦人会長さんから「お寺のお友達は一生一緒だよ」って言われて、そうなりつつあるのが嬉しいです。

み教えは拠り所ですね。深い悲しみ、苦しみに直面した時、み教えに出会ってなかったら私は立ってられなかったのかな、と思います。

沢山の方々にお育ていただけていることと、ご縁に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

み教えをつないでゆくにはどうすればよいと思いますか

【母】

声掛けですね。こっちが「誘ってはいけない」と思ってるだけで、意外と声を掛けられたら「じゃあ行ってみようかな」って言われる方が、私はいると思います。声掛けを躊躇している人は、私からしたらもったいないなぁって思います。

【娘(お嫁さん)】

母がお参りするのを見ていて私と子どもも参るようになりました。自分が進んで参っていたら、子どもたちもそれを見て、来てくれるようになるんじゃないかなと思います。

 

これからのお寺に期待されることはなんですか

【娘(お嫁さん)】

(法要や行事の告知を)もっと普通に目にする、聞く機会があればいいなと思います。

【母】

「行きやすいお寺」ってすごく必要なことだと思うんですよね。敷居が高いっていうイメージがすごくあるので、西蓮寺さまのようにフランクに話ができて、いつ行っても「あぁ、よう来たね」って言っていただけるようなお寺づくりを、お寺さま方もしていただきたいなって思います。